子宮筋腫が見つかってしまった場合、医療保険には加入できないと諦めてしまっている人も多いのではないでしょうか?
子宮筋腫は、女性特有の病気になかでも患者数の多い病気です。そのため、女性なら誰でも子宮筋腫になってしまう可能性があります。
女性の場合、病気だけでなく、出産のために入院する必要があるため、できれば万が一の時に備えて、医療保険には加入しておきたいですね。
そこで、今回は子宮筋腫になってしまった場合に、医療保険に加入する場合のポイントや、選び方について解説します。
子宮筋腫ってどのような病気?
子宮筋腫は、子宮壁にできる良性の腫瘍です。
女性特有の病気の一つで、成人女性の4人に1人の割合でかかってしまうと言われています。
原因ははっきりしていませんが、卵巣から分泌される女性ホルモンの影響によって、筋腫ができてしまうと考えられています。また20代から発症する可能性があり、特に30代から40代の女性に多い病気だと言われています。
子宮筋腫はサイズが小さい場合、症状が出ません。そのため、検診をして、初めて見つかるケースが多いです。
サイズが小さい場合は、特に治療を行わずに経過観察や、薬物治療を行うケースが多く、一方で、サイズが大きい場合や筋腫ができている部位によっては、手術が必要になります。
持病がある人ほど正確に告知する
検診で子宮筋腫が見つかった場合、仮に症状がなくても入院や手術をする可能性が高くなってしまうので、医療保険に加入したいと思う人も多いでしょう。
また女性の場合、妊娠や出産のトラブルも医療保険で保障されるケースもあるため、妊娠や出産の可能性があるなら、早めに医療保険に加入しておきたいです。
そこで、ここでは、医療保険の主な告知内容や、子宮筋腫が見つかった場合の告知のポイントなどについてみていきましょう。
医療保険での主な告知内容
医療保険では、加入者間の公平性を保つために、健康状態に関する審査を行います。
健康状態の審査は、申し込み時に提出する告知書で行います。一般的な医療保険の告知書の内容は下記の通りです。
・最近3か月以内の診察・検査・投薬を受けたことがあるか?
・過去5年以内に入院・手術を受けたことがあるか?
・過去5年以内に7日間以上わたる医師の診察・検査・投薬を受けたか?
・過去2年以内の健康診断・人間ドックの指摘(要治療 / 要精密検査 / 要再検査)を受けたか?
・身体障害(視力、聴力、言語、そしゃく機能、手・足・指の欠損や機能障害、背骨の変形や障害など)はあるか?
・(女性の場合は)妊娠している?
例えば、子宮筋腫が定期検診で発見され、サイズが小さかった場合、経過観察になるケースが多いです。
子宮筋腫の場合の告知のポイント
子宮筋腫は良性の腫瘍ですが、手術後したとしても再発の可能性があります。また、不妊、流産などを引き起こしてしまったり、まれに悪性の平滑筋肉腫になってしまったりすることもあります。
そのため、医療保険に加入する場合、条件がついてしまう可能性が高いです。
子宮筋腫の場合、保険会社に正しく査定してもらうために、治療状況など詳しく正確に告知するのがポイントです。
そのため、医療保険に申し込みをする場合、事前に下記の内容を調べておきましょう。
・治療開始日(初診日)
・診療機関名
・治療内容
・出術した場合、術式や入院期間
・子宮全摘出手術や放射線・化学療法をしている場合は、病理組織診断の記載のある診断書
審査基準は、保険会社によって異なります。そのため、まずは複数の保険会社に問合せをして、できるだけ条件の良い医療保険を選ぶといいでしょう。
告知義務違反に該当してしまうと
告知書に嘘の内容を記載してしまった場合、告知義務違反に該当します。
健康告知は、告知書に記載して行うため、嘘の内容を記載してもバレないのではと思われるかもしれません。しかし、告知義務違反は詐欺行為に該当します。
仮に検診で子宮筋腫が見つかったにも関わらず、告知せずに医療保険に加入し、その後、子宮筋腫で手術をし、保険金請求したとします。この時に、告知義務違反が発覚してしまうと、保険金が受け取れず、医療保険が解除されてしまう可能性があります。
このように、嘘の告知をしてしまうと、保険金を受け取るタイミングで不利益を被ってしまう恐れがあります。そのため、嘘の告知は絶対にしないようにしてください。
また、うっかり告知もれをしてしまった場合は、追加告知が可能です。そのままにしておくと、告知義務違反として扱われてしまうケースがあります。そのため、うっかり告知が漏れていた場合は、まずは保険会社の担当者に相談してみましょう。
3ステップで医療保険を検討する
医療保険には一般的な医療保険、引受緩和型、無選択型保険型の3つのタイプがあります。
一般的な医療保険は、他の2つのタイプに比べると審査が厳しいですが、保障内容が充実し、保険料が安いです。
そのため、まずは一般的な医療保険に申し込みをし、もし加入できない場合や、条件が納得できない場合に、引受緩和型や無選択型保険型の医療保険に問合せをしてみるといいでしょう。
■ステップ1 まず一般的な医療保険に申し込みする
子宮筋腫で一般的な医療保険に申し込みをした場合、条件がついてくる可能性が高いです。
一般的な医療保険の条件は下記の通りです。
・特定部位不担保
・特定疾病不担保
・保険料の割り増し
・保険金の削減
例えば、検診で子宮筋腫が見つかったしまった場合、子宮・卵巣が不担保になってしまう可能性が高いです。そのため、不担保期間中に子宮筋腫以外で卵巣の手術をした場合、保険金を受け取れません。
ただし、不担保期間や特定部位の指定範囲は保険会社によって異なります。より良い条件で加入できる医療保険を見つけるために、複数の保険会社の申し込みをするといいでしょう。
■ステップ2 引受基準緩型の医療保険に申し込みする
納得できる条件で加入できる医療保険が見つからない場合や、子宮や卵巣の不担保条件がない医療保険に加入したい場合は、引受基準緩型の医療保険に申し込みしてみましょう。
引受基準緩型の医療保険は、一般的な医療保険に比べて告知項目が少ないです。
ちなみに引受基準緩型の医療保険の告知内容は、下記の通りです。
・最近3ヶ月以内に医師から入院・手術・検査・先進医療を勧められたか
・過去1年以内に入院をしたことがあるか
・過去5年以内にがん・肝硬変・慢性肝炎で医師の診察・検査・治療・投薬を受けたことがあるか
検診で子宮筋腫が見つかったとしても、告知項目に該当していなければ、子宮筋腫が見つかったことを告知する必要がありません。そのため、部位不担保の条件なしで、医療保険医加入できる可能性があります。
ただし、引受基準緩型の医療保険は、一般の医療保険に比べて保険料が割高に設定されていたり、支払い削減期間が設けられていたりします。
そのため、引受基準緩型の医療保険への加入を検討する場合は、保障内容をしっかり把握して上で、申し込みをするかどうか決めましょう。
■ステップ3 無選択型保険型の医療保険に申し込みする
一般的な医療保険の不担保条件や、引受基準緩型の保障内容に納得ができない場合は、無選択型保険型の医療保険を検討してみるといいでしょう。
選択型保険型の医療保険は、告知するが不要です。そのため、子宮筋腫が見つかってしまった場合でも、医療保険に加入できます。
このように基本的に誰でも加入できるため、保険料が他のタイプの保険に比べて割高に設定されています。また、加入前からの病気は保障されないため、子宮筋腫がある場合、子宮や卵巣は保障対象外や、不担保期間がついてしまうか可能性があります。
また、免責期間や保証期間など保障が制限させているケースが多いです。
そのため、子宮筋腫以外に健康状態に不安がない場合は、あまりおすすめできません。しかしながら、どうしても一般的な医療保険の不担保条件や、引受基準緩型の保障内容に納得ができない場合は検討してみるといいでしょう。
まとめ
検診で子宮筋腫が見つかったとしても、医療保険に加入できます。しかし、不担保などの条件付き契約になってしまう可能性が高いでしょう。
ただし、不担保などの条件は保険会社によって、異なります。そのため、子宮筋腫が見つかったとしても、納得できる医療保険に加入できないと、諦めてしまう前に、まずは保険のプロに相談してみましょう。
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